山に近い土地と海に近い土地、安全なのは?

山に近い土地の安全性

山が多い日本の土地では、山際の土地に家を建てるケースも珍しくありません。ただし、山際の土地は、豪雨や噴火により土石流や火砕流に襲われる恐れがあります。急斜面の脇にある土地ならば、土砂崩れに巻き込まれるリスクを抱えなければなりません。豪雨だけてなく、地震によっても土砂崩れは生じるでしょう。また、乾燥した冬期には、山火事にも注意しなければなりません。しかしながら、山腹にある土地であっても、急斜面から遠い平地で土砂災害警戒区域などの指定が無い地域であれば、土石流や洪水などの心配は少ないでしょう。また、豪雨や地震といった災害の際には、道路が寸断されたり橋が流されたりするため、複数の経路で下界に逃げられるルートが確保されている地域は、孤立のリスクが低く、山際の土地だからといって、一概に危険だとは言えません。

海に近い土地の安全性

海に近い土地は、津波の心配が大きいでしょう。頑丈な堤防が備え付けられているかどうかという点も重要ですが、安全な場所への避難経路が確保されていれば、さほど心配はありません。津波はある程度予測が可能だからです。たとえ逃げ切れなくても、津波に流されない堅牢な建物に住んでいれば、よほど高い津波でない限り、生き残れるでしょう。海の近くの土地には、河口が近い地域も珍しくありません。津波が河口から川を遡った場合、上流地域で堤防が決壊して、津波が内陸から沿岸部を襲うことがあります。こうした場合には、海岸に堅牢な堤防があっても意味がありません。沿岸部から内陸部へ避難している最中に、海岸の反対側から襲ってくる津波により被災する恐れもあります。こうしたケースでも、津波に流されない堅牢な建物があれば、多くの人命が救われるでしょう。